薬について
鼻水を止める薬は内服薬と外用薬(点鼻薬)がありますが、それぞれ効果や目的・副作用は様々です。
まずは鼻水に効果のある内服薬ですが、次の2種類に分かれます。抗ヒスタミン薬と抗アレルギー薬。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンがヒスタミン受容体と結合するのを阻止する薬。ヒスタミンが分泌されてもアレルギー反応が起こらないため、鼻水が抑えられる。風邪薬の鼻水止めの成分でもあります。
次に抗アレルギー薬。これはヒスタミンが体内にできるのを抑える薬。アレルギー性鼻炎の治療に多く用いられている。抗ヒスタミン作用のあるもの(塩基性)とないもの(酸性)があります。
続いて点鼻薬(外用薬)ですが、これはおもな成分によって効果が異なります。抗ヒスタミン薬は作用は内服薬と同じです。抗コリン薬は 副交感神経を興奮させるアセチルコリンの作用を抑えて鼻水を止める薬。血管収縮薬というのは、鼻粘膜の血管を収縮させ、粘膜の充血などをとり、鼻づまりなどを抑えます。
他にもpHをコントロールする成分というのは、鼻の中に入った花粉が破れてアレルゲンが外に出るのを抑えますし、局所麻酔薬は粘膜の過敏性を抑えて鼻水を緩和させる効果があります。